加齢臭と生活習慣

加齢臭とタバコの関係

喫煙と加齢臭には関係があることをご存知ですか?

加齢臭の原因物質として知られている「ノネナール」は皮脂が酸化される際に発生することが分かっています。
タバコの煙に含まれるニコチンは交感神経を刺激するため、喫煙により皮脂の分泌量が増加します。また、喫煙すると体内では大量の活性酸素が発生しますが、この活性酸素は、タバコの煙に含まれる一酸化炭素と共に皮脂を酸化させる働きがあります。
喫煙することで皮脂の分泌量が増え、さらに酸化が促進され「ノネナール」が大量に発生する事態に!

さらに、ニコチンは血管を収縮させ血行不良を引き起こします。血液の循環が滞ることで酸素不足となった細胞ではアンモニアが発生し、汗腺を通じて汗とともに放出されるため、喫煙することで全身から強いニオイを発してしまうということになります。

このようにタバコは加齢臭(体臭)を悪化させる原因の一つとなります。
喫煙習慣がある方は、ニオイ対策のため、そして健康のために禁煙を検討してみませんか。

お酒でニオイが強くなる!?

お酒も加齢臭と関係が深いということはご存知でしょうか。
アルコール分解の過程で発生する「活性酸素」は加齢臭の原因物質である「ノネナール」の生成を促進することが分かっています。
また、お酒に含まれるアルコールが体内で分解されるとき「アセトアルデヒド」という物質が発生します。アセトアルデヒドにはそれ自体に強い刺激臭があり、血液に溶け込んで全身を巡り呼気や汗となって強いニオイを発生させます。アセトアルデヒドを分解する酵素の量には個人差があり、アセトアルデヒド分解酵素が少ない人は長時間ニオイやすいということになります。

お酒とニオイの関係には、肝機能も関連しています。
お酒の飲みすぎによって肝機能が低下すると、解毒能力が弱まり体内で発生した「アンモニア」が分解されにくくなります。「アンモニア」は、アセトアルデヒドと同様に血液に乗って全身をめぐる悪臭成分として注意が必要です。このアンモニアを発生源とするニオイは「疲労臭」と言われ、日頃から節酒に努め肝臓を休めるとともに、十分な休息をとって疲れを残さないようにしましょう。

汗をよくかける体になる!

加齢臭の原因の1つとして運動不足が挙げられます。

現代人はエアコンの効いた部屋にいたり、運動不足で汗をかけなくなっています。
汗をかかない生活を続けていると、汗がべたつくようになり臭いも強くなる傾向にあります。
ここから加齢臭を発生させてしまうことにもなるので、適度な発汗を促すためには有酸素運動がおすすめです。
1日30分程度の有酸素運動を続けるだけでも、流れてくる汗がサラサラになり、
汗の臭いが改善されるだけでなく、体内の老廃物を排出することができるという点からも加齢臭対策につながります。

ウォーキングや水泳などの有酸素運動はゆっくり深い呼吸をしながら、酸素をたっぷり体に取り込めるので効果的です。
2~3週間続けると、衰えた汗腺の機能は回復すると言われています。

しかし無理をしてしまえば結局は続かないという結果に・・・。
そこでヨガ教室に通う、通勤時は1駅分手前で降りて歩く。
職場ではエレベーターではなくなるべく階段を使うようにする。休みの日にはお散歩しながら景色を見て楽しむなど、少しの時間で自分に合った継続しやすいものを選ぶことが大切です。

本格的な夏を迎える前に続けやすい有酸素運動を始めてみるのはいかがでしょうか。
勿論、汗をかいた後は柿渋石鹼で匂いの元からしっかりとケアしましょう。

加齢臭と食生活②

加齢臭を改善する食事のポイントは「抗酸化」!

加齢臭の原因の一つである「皮脂の酸化」を防ぐため、ビタミンCやE、ベータカロテン、ポリフェノールを多く含んだ「抗酸化食品」を毎日積極的に摂りましょう!
小松菜やパプリカなどの緑黄色野菜、キウイフルーツやいちごなどの果物にはビタミンCが多く、ゴマやクルミなどの種実類からはビタミンEが摂取できます。生姜やわさびといった薬味、スパイスも適度に活用すると消臭効果が期待できます。

気を付けたいのはビタミンCは水溶性ビタミンなので体内に溜めておくことはできません。一度にたくさん摂取しても、使いきれなかった分は排泄されてしまいますので、こまめに補給するようにしてくださいね。

ポリフェノールには、緑茶のカテキンや大豆イソフラボン、赤ワインやブルーベリーに含まれるアントシアニン、ターメリックのクルクミンなど 非常に多くの種類があります。毎日の食卓にいろいろな食品を取り入れ、偏りのない食事を心がけましょう。

抗酸化食品はカラダの錆びつきを防ぐアンチエイジングにもおすすめです。

夏場のお風呂

夏は湯船につからず、シャワーだけで済ませてしまうという事はありませんか?

一般的に体臭(加齢臭を含む)の原因といわれる要素は「皮脂・汗・角質(垢)」の3つです。
寝起きの体には匂いの3要素がたっぷり。
そこで朝は40〜41℃のお湯を1分間だけ浴びる朝シャワーがおすすめです!
就寝中に分泌された汗・皮脂・垢などの匂いの元が洗い流され、体臭が発生しにくくなります。
このとき、皮脂が多く分泌される額・背中の真ん中・胸の間・わきの下・足の裏を意識的に洗い流すと尚良いですよ。

ただし、石けんを使う場合は流し残しに要注意。
石けんが残っていると、かえって匂いの原因となってしまいます。
シャワーの後はしっかり水分を拭き取ることが大事です。

朝の体臭予防はシャワーで十分ですが、夜はしっかり湯船につかりましょう。
湯船に5分以上浸かることによって、体臭の原因となるベタベタして匂いの強い汗が出て、体臭予防になります。

また、体臭を防止しようと体を入念に洗いたくなりますが、体を洗い過ぎると逆に体臭が強くなってしまいます。
ゴシゴシ洗いを避け、優しくお肌を洗う事も大切です。

38〜40℃程度のぬるめのお湯での入浴は、副交感神経を優位にさせてくれるので、心身ともにリラックスできます。
夏だからとシャワーで済ませず、夜はリラックスタイムとして湯船につかりましょう。

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