加齢臭とは

加齢臭とは

加齢臭とは、中年以降の男女に現れる特有の体臭の俗称のことを言います。
この加齢臭という言葉は、資生堂リサーチセンターが、「加齢により体臭も変化する」という概念から名づけられた言葉とされています。
また加齢臭の原因とされる成分の一つとして、ノネナールという成分が大きく関わってきていると言われています。
このノネナールとは、皮脂に含まれる脂肪酸である 9 -ヘキサデセン酸が酸化分解されて生じる不飽和アルデヒド。これが中高年者特有の体臭の原因となる。(大辞林 第三版の解説引用)とされています。
このことから、加齢臭は男女問わず加齢によることがわかっています。

困ったことに、ノネナールは水に溶けにくく、肌にこびりつきやすい性質があります。耳の裏や首の後ろ、肩などの毛穴にたまっており、特に入念に洗う必要があります。また、そもそもノネナールの原因物質である9 -ヘキサデセン酸を作らせない食生活も大切です。
9-ヘキサデセン酸は、体内にある脂肪分から作られたもので、活性酸素により酸化されてノネナールに変化するからです。

加齢臭ってどんなにおい

そもそも、どんな臭いを加齢臭というのでしょうか。
臭いなので、感じ方に個人差がありますが、良く耳にするのが「古本のようなニオイ」「ブルーチーズのようなニオイ」「ろうそくのようなニオイ」「油が腐ったのうなニオイ」などなど、色々と言われています。共通して言えるのは、油が酸化して古くなったようなイメージでしょうか。
加齢臭と一言で言っても人それぞれ、食生活や生活習慣、衣類の臭いもまじりあって、複雑な臭いです。なんとも表現しにくい臭いですが、人を不快にする臭いであることは間違いありません。

加齢臭がやっかいなのは、自分では気づきにくいこと。自分が発している臭いなので、なかなか自覚できにくいのです。
まさか!私が!!と思っていても、もしかしたら・・・ということにならないように、一度セルフチェックしてみるのもいいかもわかりませんね。

ということで、セルフチェックの項目です。
① 枕のニオイを確認。
枕カバーを毎日洗っていたら、少し難しいいかもわかりませんが、数日使っているものならOK!寝ている間にかいた汗が、そのまま枕についてしまっています。頭の中には皮脂腺が集中し、その上髪の毛があるので蒸れてしまいやすいからです。
② 耳の後ろをこすって確認。
耳の後ろにも皮脂腺が多く存在し、お風呂に入っても洗い残しが多いかったり、汗をぬぐう時も首筋よりも拭い残しがあるので、どうしても皮脂が残ってしまいがちなので、臭いが発生しやすいからです。
③ パジャマやシャツのうなじにあたる襟のニオイを確認。
頭から続いているうなじにも、頭同様皮脂腺が多くニオイが付きやすいとことです。脱いだ時に確認できるので、案外気づきやすい場所でもあります。
④ 家族に確認してみる。
自分の臭いは案外気づきにくいもの。勇気を出して、一番近くにいる家族に確認してみると、客観的な意見が聞けるものです。

体質もありますが、日ごろから脂っこい食事が多ければ、加齢臭も出やすくなっているかもわかりません。

気になった時に、一度確認してみてはいかがですか。

加齢臭の防ぎ方

私たちが生活している環境では、様々なニオイが存在しています。
ニオイとは、不快に感じる臭いと気持ちいいと感じる匂いに分類されます。
臭いと感じるのか匂いと感じるのかは、人それぞれ感じ方も違います。しかしながら、臭いと感じていれば、それをどうにかして無くしたいというのは、みんなが共通して感じていることでしょう。
特に年齢を重ねることによって、発生すると言われている加齢臭は、なかなか自分では気づきにくい臭いです。
なぜなら、顔の真後ろのうなじや耳の裏側あたりの、皮脂腺が多く集中しているところから出やすい臭いだからです。それでもふとした瞬間に「アレ!?」何か自分の臭いがおかしいと感じれば要注意です。

加齢臭を防ぐには、まず第一に体を清潔にすることです。柿渋(カキタンニン)は加齢臭を除去すると言われていることから、どうせ洗うなら、この成分が入ったものを使った方がいいのではないでしょうか。
また、食生活も気を付けた方がいいのでは・・・
というのも、加齢臭の原因とされるノネナールは、皮脂腺から出る汗が酸化する臭いのことです。皮脂腺から出る汗に脂肪分が多ければ多いほど、参加されやすくなることは想像がつくかと思います。
その他には、酸化を抑えるという観点から、アンチエイジングに特化したサプリメントもいいのかもわかりません。

反対にダメなことは、睡眠不足や不規則な生活です。これらは、酸化を早めてしまうためにできるだけ規則正しいい生活や睡眠を心掛けたいものです。
それから、ニオイで臭いをごまかすという行為。消臭成分でニオイを元から消すのではなく、香水やオーデコロンなどをつけてしまうと、嫌な臭いと混じりあって大変なことになってしまうので、気を付けたいですね。

もしも自分の体臭が気になったら、心を許せるパートナーや親友、家族に確認してもらうのが確実ですよ。

女性と加齢臭

加齢臭は男性だけの悩みではなく、女性にも発生します。
ところが男性と女性で加齢臭には違いがあり、これにはそれぞれのホルモンが関係しています。
男性ホルモンには、皮脂腺の皮脂分泌を促す作用があり、40代以降に体の活性酸素が増えると加齢臭を発生させやすくなります。
一方で、女性ホルモンには活性酸素を抑える働きがあるので、女性ホルモンが豊富なあいだは男性に比べて加齢臭が目立ちません。
しかし、更年期以降になると女性ホルモンが減少するため、加齢臭が発生するようになります。
加えて加齢臭は、疲労物質である”乳酸”によって、さらにニオイが臭くなってしまう性質があります。
この乳酸は、ホットフラッシュのようにドッと出る汗や、冷や汗にも含まれています。

加齢臭を何とかしたい方は、食生活の見直しなどニオイの悩みを解決する手段となりますが、すぐに効果を期待するのは難しいものです。
加齢臭が発生してしまったら、頭皮やボディケアも見直しが必要です。
皮脂腺の多い箇所をていねいに洗うことはもちろん大事ですが、意外と忘れがちなのが保湿です。
皮脂は乾燥することによっても分泌されるので、潤いをチャージしてあげましょう。

また、加齢臭が強くなると、枕や衣服にニオイが移ってしまう事があります。
ニオイをしっかり落とすには、衣服などに付着した皮脂汚れを落とす事。水ではなくお湯を使ったほうが落ちやすくなります。
こまめな洗濯はもちろん、肌着の着用がおすすめです。おしゃれ着を漂白剤などに浸ける事は躊躇われますが、洗いやすい肌着にニオイが移るようにすれば、被害を最小限にできるでしょう。

知らない間に他人を不快にさせてしまう加齢臭。
対策のポイントは、体を清潔に保つ事。
汗のニオイのケアだけでは忘れがちな、耳のまわりや背中などの加齢臭発生ポイントも念入りにケアして、ニオイにまで気を配れる清潔感ある大人の女性を目指しましょう。

加齢臭を防ぐ洗い方

加齢臭が出やすい部位は、わき、耳の後ろ、首筋、顔、頭皮、背中、胸、デリケートゾーン。
中でも耳の後ろ、首筋、背中はさらっと洗いがちですが、毎回意識してしっかり洗うようにしましょう。

このとき、しっかり汚れを落とそうとゴシゴシとこするのは逆効果!
強く擦ると、肌が傷ついてしまうだけでなく、皮脂を落とし過ぎてしまうことがあります。皮脂を落としすぎると、身体が「皮脂の不足」を補うために皮脂をたくさん分泌し、かえってニオイも発生しやすくなることがあります。身体を洗う際はボディタオルまたは泡立てネットを使ってしっかりと泡立て、綿や木綿などの柔らかい素材のタオルを使いやさしく洗うようにしましょう。
全身をたっぷりの泡で包み込むように洗うのがポイントです。

加齢臭の原因物質であるノネナールのニオイは、一般的な石鹸では落としきれないと言われています。ノネナール生成の原因となる「皮脂の酸化」を予防する加齢臭対策用の石鹸を使用するとより効果的ですよ。
特に柿渋(柿タンニン)にはノネナールを消臭する効果があり、加齢臭のニオイ対策におすすめです。

生活の中でできるニオイケアとして、「からだの洗い方」見直してみませんか。

加齢臭はどこから?

もしかして私匂ってる?
女性も40歳を過ぎたら気づかないうちに加齢臭が漂っているんです。

そんな加齢臭の発生ポイントについて!

■頭皮
頭皮から分泌された皮脂が酸化した皮脂が原因で雑菌が繁殖する事で悪臭を発生させます。
シャンプーやトリートメント等のすすぎ残しも匂いの元になるため、たっぷりのお湯を使って充分にすすいで下さい。
生乾きの頭皮は加齢臭が発生しやすく、雑菌が繁殖しやすいため、ドライヤーで頭皮と髪の毛を完全に乾燥させることも大切です。

■首・耳の後ろ
一般的には加齢臭の原因と言われているノネナールの匂い。
特に髪の生え際の襟足の部分も汗をかきやすく、加齢臭が発生しやすい場所でもあります。
入浴時にシャンプーやトリートメントのすすぎ残しがないようにしっかりとすすぎましょう。

■脇
アポクリン腺から出る汗に細菌が繫殖し発生する匂い。
脇の下は蒸れやすく、その汗には豊富な栄養素が含まれているためどうしても雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。
そのため、衣類と肌がピッタリ密着するような服装は避け、脇と衣類の間に隙間が開くようなゆったりした服装を選びましょう。
また、匂いが気になる時は入浴時に限らず、汗を多くかいた時などはこまめに汗を拭きとって清潔に保つことが大切です。

■足の裏
風通しが悪いなどの悪条件下で匂いを発生させます。
足に元々潜んでいる常在菌が、汗と混ざった皮脂や古い角質、垢などの汚れを分解すると匂いの元となる物質ができます。
足の裏には汗腺が集中して存在しており、1日でコップ1杯分もの汗をかきます。
古い角質や汚れが残らないよう、丁寧に足を洗いましょう。
水分が足に残っていると雑菌の繁殖に繋がるため、指の間もしっかり拭いてあげる事が大事です。

せっかくメイクや服装に気を使っても、匂いで台無しにならないよう、知らない間に周りに迷惑かけないように普段からのケアを心掛けましょう。

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